花様年華を観た。
恋する惑星に比べてかなり落ち着いていて、しっとり艶っぽい。
やっぱりこの監督の映像は色味が綺麗で、装飾もとても可愛らしい。
香港映画の世界を意識した隠れ家バーとか、カフェとかあるけれど、この映画からの影響も強くあるのではないだろうか。
あと、どこまで昔の生活を再現しているのかは定かではないが、1960年代の香港人の生活を想像できるのも楽しい。
部屋を他の世帯に貸し出して、キッチンなどは共用。今でいうシェアハウス。
日本でも長屋で生活していたように香港の人たちはこういう生活があったのかな。
確かに今でも香港はマンションの1つの部屋を、さらに細かな部屋ごとに分けて、それぞれ物件として貸し出しているって聞いたことがある。
4DKの部屋に壁を作って1Kの部屋を4つ作るような感じ。
姉ちゃんが前に住んでいた部屋もそういう作りだった。
キッチン、トイレ、風呂はそれぞれの部屋にあるようだけど、昔の生活の名残は残っているのかも。
さすがは家賃が世界一高いと言われるだけある。
映画は終始落ち着いている雰囲気だった。大人の恋愛だからか、一昔前だからか。
邦画でも洋画でも昔の人たちはゆったり、そして大人っぽく見えるのはなぜだろう。
男の人たちはスーツばかり、女の人たちはチャイナドレスばかりの花様年華をみて、ふと思った。
今のように髪型や服装、アクセサリーなど外見で自己表現するのではなく、昔は考えや話し方、人格など内面で自己表現する傾向があったのではないか。
たくさんの情報に触れることができる現代は外の世界をいくらでも見ることができる。
インターネットもスマホもなく、みんなと同じ格好、しかも毎日同じような格好で過ごしていると、外よりも自分の内の世界と触れる割合が増えるのかも。
それが今の30歳よりも昔の30歳の方が成熟していて、色っぽく見えることに繋がっているのかもと勝手に推測した。
じゃないと最後、カンボジアのアンコールワットで儀式はしないでしょうよ。
現代だと恋愛が終わっても、家でYouTubeみてだらだら過ごしちゃうでしょうよ。
今日のご飯
昼ご飯: イングリッシュマフィンにオムレツと大根の漬物を挟む。大きいみかん
おやつ: コーヒーと一緒に沖縄土産のサーターアンダギー
夜ご飯: オニオングラタン風パスタ、鶏胸肉のクミン唐揚げ、蒸し野菜(蕪、ブロッコリー、ぶなしめじ)。ここはどこ?となる料理たち。でも芋のお湯割りがみんなを繋げてくれるできるやつ。
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